うつ病の症状を知って予防~前向き治療のコツ~

医者

能動的な経過観察が重要

男性

ストレスの要因は様々

うつ病の症状には一般的によく知られている憂鬱になったり不安感が増したりする、あるいは情緒が不安定になったり思考力や集中力が低下するといった精神面に症状が現れる場合だけでなく、不眠症などの睡眠の異常や疲労感、倦怠感、ホルモン系の異常、突然手が震えたり、呼吸が困難になるなどといった身体面に症状が現れる場合もあります。うつ病の主な原因はストレスです。しかし、他の病気の治療のために服用していた薬がうつ病を引き起こす場合もあります。ストレスが原因でうつ病を発症してしまった場合、そのストレスの要因となっているものは人それぞれです。身近な人の死やリストラなどの悲しい出来事や職場での部署の移動に伴う人間関係、仕事の量の多さやノルマの厳しさ、出産後の育児など精神的にダメージを負ったり、肉体的にも精神的にも疲弊してしまう場合がストレスとなるケースが多いことは当然ですが、職場での昇進や結婚、出産といった慶事がストレスの要因となる場合もあります。こうしたケースは人によっては昇進や結婚、出産によってそれまで以上に責任や義務が増えてしまう事にストレスを感じてしまうということを現しています。このように、ストレスの要因は人によって様々なケースがありますが、うつ病を発症する人は概して生真面目、几帳面で責任感が強く仕事熱心、また気が弱く、いつも人に気を配るような性格の人が多いという傾向があります。

通院自体が安心につながる

うつ病を発症した際は精神科や心療内科を受診します。精神科や心療内科では医療面接を行い、その上で、特に仕事がストレスの原因となってうつ病を発症した場合などは仕事を休み十分な休養を取りつつ、抗鬱剤を服用する薬物療法を行います。更に、患者の話を聞き、不安な気持ちを理解した上で症状を改善するためのアドバイスを医師から患者に送る支持的精神療法や、ストレスを感じたり、抱えてしまう原因となっている考え方や行動の特徴に気付き、その特徴を改善する認知行動療法といった精神療法も併用します。更に、頭皮に電極をつけて電流を流すという電気けいれん療法もうつ病の治療のための方法の一つです。薬物療法に関しては症状の改善状況に従って服用する薬物自体が軽いものになったり、服用頻度や1回あたりの服用量を減らすなどの対応を取りつつ経過を観察し、症状が出なくなったら薬の服用を取りやめて経過観察に入ります。しかし、うつ病は再発しやすい病気ですので、一旦抗鬱剤の服用が終わっても、調子の悪い日には医師から予め指示を受けおき、その範囲内で抗鬱剤を服用することが大切です。また、全く症状が出な状態に回復したとしても、最初の発症時から最低でも1年間は経過観察が必要です。なぜならうつ病は季節の変わり目や一度発症した季節に再発する可能性が高くなるからです。そして、経過観察の期間中に少しでも調子が悪くなった場合は精神科や心療内科に通院することが大切です。通院し、医師から医療面接を受けるだけでも、精神的な安堵感に繋がるからです。そしてこうした知識の理解が広がるに伴って精神科や心療内科の人気が高まり、受診者数が増加しているのです。