うつ病の症状を知って予防~前向き治療のコツ~

医者

気分が激しく落ち込む病気

カウンセリング

患者に接するときの心構え

うつ病は、病院で治療を受けて快方に向かっているときでも、その日によって症状が改善していっているように見えたり、また後戻りして悪くなっているように見えたりすることがあります。このようなときは、家族や友人など周囲の人々の気分もつられて明るくなったり暗くなったりすることが多く、せっかく治りかけていると思っていたのに・・・などと気落ちして、がっかりした顔を患者に見せてしまうことがあります。しかし、うつ病の患者にとって、周囲の人のこうした反応は想像以上に負担となるものです。うつ病の症状に苦しんでいる人は、もともと自分が家族や友達に心配や迷惑をかけていると非常に気にしていることが多いので、周りの人々の期待に応えられない自分を情けなく思い、自分を責めてしまいがちです。そして、そのように考えることがさらに症状の軽減を妨げる原因になります。したがって、身近にうつ病の症状を持つ人がいる場合は、相手の状態になるべく一喜一憂せずに、フラットな態度を心がけることが重要です。うつ病の人にとっては、接する人が感情的になることなく、いつも変わらない平静な態度で対応してくれるのがなにより助かることなのです。また、家族や友人の側でも、つい感情を表に出して不機嫌な態度を患者にぶつけてしまうと、あとから後悔して心苦しくなるので、できるだけ穏やかな気持ちで接してあげられるよう努めることが大切です。

身体的不調と精神的不調

うつ病の症状には、身体的症状と精神的症状とがあります。人によっては、身体の調子が悪いことで軽いうつ状態に陥り、それが続くことによってうつ病を発症します。反対に、うつ病による気分の落ち込みが原因となって、身体面にまで不調が現れる人もいます。身体的な症状として代表的なものは、まず頭痛や睡眠障害、そして胃痛や下痢・下腹部痛・便秘のような消化器系の症状などです。動悸や息切れ、ふらつきなど、心臓疾患と間違われやすい症状もあります。ストレスが原因となっているため、拒食や過食といった摂食障害も特に女性によくみられます。仕事を持っている人では、仕事に行かなくてはならない朝方に不調がひどくなり、仕事の終わる夕方には軽くなるというケースもあります。うつ病の精神的な症状としては、何事にも関心が持てなくなり、いつも不安でたまらず、好きなことをしても楽しめないといったことがまず挙げられます。考え事をしていると思考がいつも同じところをぐるぐる回ってますます暗い気持ちになったり、思考や判断が著しく困難になったりするという症状もあります。このような状態が続いていると、やがて自分は人と比べて何の取り柄もない人間だとか、自分には生きている価値がないなどというように、無価値感や絶望感を感じるようになり、うつ病の重大な症状である自殺念慮に発展することもあるので注意する必要があります。いまは医療機関も数多く存在しているので、早めに相談することも大切です。